暑中見舞い・残暑見舞いの時期

2023年の暑中見舞いを送る時期はいつからいつまで?いつから残暑見舞い?暑中見舞い・残暑見舞いの時期や書き方について分かりやすく説明します。

暑中見舞いとは

暑中見舞いテンプレート-夏の花 暑中見舞いテンプレート-金魚

「暑中見舞い」「残暑見舞い」とは、夏の暑さが厳しい時期に、日頃なかなか会えない知人や友人、お世話になっている人やお客様などに安否伺いや近況を報告する季節の挨拶状です。

お中元のお礼や、結婚・出産・転居の報告をするのにちょうどよい機会です。
また、近年は新型コロナウイルス感染症の流行などもあり、人と会う機会が減りました。仕事や生活に大きな影響を受けた人もいるでしょうし、制限の多い生活に疲れを感じている人も少なくないはずです。そんな時、相手の安否を気遣い、近況を知らせる暑中見舞いは心に潤いを与えるコミュニケーション手段になるのではないでしょうか。
学校は夏休みに入りますので、先生に近況報告を送ったり、逆に先生から児童や生徒にお便りを送る、というのもオススメです。

ショップや宿泊施設、あるいは営業の方からでしたら、お客様に日頃の感謝を伝えたり、安否伺い・近況報告をすることで親近感を与え、その関係を深めることができます。
コロナ禍で休業を余儀なくされた店舗や施設の方の場合、営業再開のお知らせや、実施している感染防止対策を記載して、安心して足を運んでもらえるようご案内を送るのにちょうどよい手段になります。
そのほか、夏のオススメ商品やイベント・セールなどの案内、夏季休業のお知らせを兼ねてお送りしたり、 時節柄、節電・クールビズを実施される企業様なら、顧客や取引先に暑中お見舞いかたがた実施の告知をされてはいかがでしょうか。

いずれにしても、年賀状ほど一般的でないぶん、便りを受け取った人はきっと喜ばれると思います。今年はあなたも暑中見舞いを出してみませんか?

暑中見舞いのテンプレートデザインはこちら▼

暑中見舞いテンプレートデザイン

暑中見舞い・残暑見舞いを送る時期は?

暑中見舞いを送る時期 :梅雨が明けてから立秋前まで
残暑見舞いを送る時期 :立秋から8月いっぱいまで ※2023年の立秋は8月8日です
暑中見舞い・残暑見舞いを送る時期

「暑中見舞いをいつから出すか」については諸説あります。

二十四節気の小暑(7月7日頃)から立秋(8月7日頃)の前まで、という説や、夏の土用の時期(立秋の前の約18日間。7月20日頃〜)、あるいは梅雨が明けてから、など。

そもそも暑中見舞いとは「夏の暑さが厳しい時期の安否伺い」ですから、梅雨が明けて夏らしくなった頃から出すのがよいと思います。 ただし、梅雨は通常西から順に明けていきますから、自分の住んでいる地域で梅雨が明けても相手先はまだ、ということもありますのでご注意を。

そして、立秋を過ぎたら残暑見舞いに切り替えましょう。 「いつまでに送るべきか」についても諸説ありますが、8月中に送るのが通例です。

暑中見舞いテンプレート

暑中見舞いと残暑見舞い 書き方に違いはある?

暑中見舞いと残暑見舞いでは「出す時期が違う」ことは前述のとおりですが、書き方には何か違いがあるのでしょうか?

まず、挨拶文「暑中お見舞い申し上げます」(暑中お伺い申し上げます)が「残暑お見舞申し上げます」(残暑お伺い申し上げます)にかわります。
これは、立秋を過ぎると暦の上では秋で、いくら暑くとも「暑中」とは言わず「残暑」と呼ぶためです。

そのほかにも、暑中見舞いの場合は文末の日付を「○年 盛夏」(「○年○月」でも可)としますが、残暑見舞いの場合は「○年 晩夏」(または立秋、葉月)とします。

暑中見舞いと残暑見舞いの違い

また、決まりごとではありませんが、残暑の時期になると時候の挨拶が「残暑なお厳しい折…」「立秋とは名ばかりの暑さ…」など「暦の上では既に秋なのにまだ暑い」ということを表す文章が多く使われます。

暑中、残暑それぞれの文面については、送る相手に合わせた文例を用意していますので参考にしてください。

その他にも「暑中見舞い・残暑見舞いの書き方」には、季節の挨拶として書くべき内容をまとめました。ぜひご覧ください。

おすすめデザイン

  • イルカと熱帯魚
  • 風鈴、すだれ、もみじ(タテ)
  • 水彩あさがお
  • かもめと夏空
  • スイカ冷えてます
  • 金魚と浮き玉-写真枠付

暑中見舞い用のはがき

夏用はがき(出典:日本郵便株式会社)

夏用はがき
出典:日本郵便株式会社

年賀状には専用の官製はがきが販売されますが、暑中見舞い用にも「かもめ〜る」と呼ばれる官製はがきがありました。

年賀状のように「1月1日以降に配達される」といった時期の指定はなく、通常のはがきと同じ扱いになりますが、切手の柄が夏仕様だったり、くじが付いていたりとちょっとした楽しみがありました。

1950年に発行された「暑中見舞い用郵便はがき」が、1986年にカモメとメールを組み合わせた「かもめ〜る」という名前になり、2020年まで毎年発行が続けられてきましたが、2021年以降は廃止となりました。

かもめ〜るは廃止となりましたが、代わりにくじのない暑中見舞い・残暑見舞い向けの夏用はがきが販売されています。
2023年も夏柄の絵入りはがきが5月8日(月)より販売中です。
また、夏の海を描いた涼しげなデザイン入りはがきも6月1日(木)より販売されます。

かもめ〜るのくじ商品の歴史

<※かもめ〜るは2020年をもって販売を終了しています>

かもめ〜るには、年賀状と同様にくじがついているのが嬉しいところ。受け取ったお客様が抽選日まではがきを残しておいてくれるなど、DMとしての効果もアップしてくれます。そんなくじですが、どんな賞品が当たるのでしょうか?

意外とご存じでない方も多いかもしれませんが、実は現金が当たるのです。

年賀状のお年玉くじで現金が当たるようになったのは、2014年用のはがきからです。しかし、かもめ〜るではもっと以前から現金が当たっていました。

2009年は「A賞:現金20万円、B賞:切手シート、カーボンオフセット賞:現金1万円」でした。すごい金額ですね。

2010〜2016年は「A賞:現金5万円、B賞:切手シート」でした。2016年には「プレゼント付きかもめ〜る」も登場しましたが、2017年にはなくなってしまいました。(2018年はケンタッキーフライドチキンとのコラボでギフト付きかもめ〜るとして復活)

2017年は賞品がかなり変わり、「現金賞:現金1万円、QUOカード賞:QUOカード 1,000円分」と、今まで鉄板と思われていた切手シートがなくなってしまいました。

しかし2018年は「現金賞:現金1万円、選べる賞:QUOカード2,000円分 または ふるさと小包2,000円相当、切手賞:62円郵便切手×10枚」となり、切手が復活です。

2019年・2020年は「現金1万円、現金2000円、小型切手シート(郵便切手2枚)」の3つの商品になりました。毎年いろいろ工夫しているんですね。

暑中見舞いの豆知識

・6月15日は「暑中見舞いの日」です。1950(昭和25)年のその日に、暑中見舞いはがきが初めて発売されました。このはがきが1986(昭和61)年に懸賞付きになり、「かもめ〜る」という愛称になりました。

・2011年には、東日本大震災を受け、「東日本大震災寄付金付かもめ〜る」が発行されました。1枚に付き5円が寄付金となりました。

・2017年6月1日から郵便料金が改定されて62円になったのと同時に、「ご当地キャラに応援の暑中見舞いを書こう!」キャンペーンが行われました。各地のゆるキャラに多くの暑中見舞い・残暑見舞いが届いたそうです。

・近年は、暑中見舞い・残暑見舞いが防犯に役立てられることが増えてきています。警察や消防局と郵便局が企業に協賛を呼びかけて、「架空請求はがき」や「特殊詐欺」に注意を促す内容や、熱中症予防を訴える内容の暑中見舞い・残暑見舞いを送る取り組みが各地で行われています。

・2020年のかもめ〜る発行枚数は約1億4000万枚。ピーク時の1993年(3億4000万枚)から低迷が続き、とうとう半分以下になってしまいました。残念ながら2021年からはかもめ〜るは発行されず廃止となることが決まりました。


お中元への返礼や、結婚・出産・転居の報告、季節のあいさつなどの文例を見てみましょう →