2021/6/11 更新
長引くコロナ禍で「客足が遠のいてしまった」という店舗やサービス業、宿泊業の方は多いと思います。そのような中、心配されるのが顧客離れではないでしょうか。そこで役立てたいのが「暑中見舞い」です。お客様との接点が減った今だからこそ、ぜひ暑中見舞いをコミュニケーションツールとして活用しましょう。もしかしたら、親近感が生まれ、これまで以上にお客様との関係が強くなるかもしれません!
これまでもお客様に暑中見舞いを出してきた、という方もいらっしゃると思いますが、もしそれがルーティーン化してしまっていたとしたら、今年は趣向を変えてみましょう。
苦境を体験することで、商売・事業への思いをより強くしたり、新しいことにチャレンジしてみたり、お客様の大切さをいつも以上に実感した、という方も少なくないのではないでしょうか。ならば、ぜひそのことを暑中見舞いに綴ってみてください。
コロナ禍により、外出する機会が減って、あるいは感染を恐れて足が遠のいてしまったお客様もいるでしょう。外出や移動が徐々に解禁になったとしても、テレワークの普及や警戒感などから、すぐに客足は戻らないかもしれません。でも、「あのお店どうなったかな」「店長さん元気にしているかな」と気にかけたり、「応援したい」と思ってくれているお客様もいるはずです。
そんな時、お店や宿泊施設から心のこもった便りが届いたらどうでしょう。
「がんばっているんだ、さっそく行こう」「久々にちょっとのぞいてみようかな」「夏休みに出かけてみよう」…そんな風に思ってくれるかもしれません。
そして、皆がコミュニケーションに飢えている今だからこそ、数少ないお客様との接点を有効活用することで、変わらぬ関係を繋いでいきたいものです。
いつもの暑中見舞いであれば、日頃の感謝の気持ちや安否伺いを綴ったり、あるいは販促DMを兼ねて送っているケースもあると思います。ですが、今年はこんな状況でもあるので、もう少し言葉を足してお出しするとよいでしょう。
たとえば、やむなく休業や時短営業をしているのであれば、その状況報告と再開への準備状況や見通しについて。通常営業をしている場合でも、安全対策についても書き添えて安心して来店いただけるようにしたいですね。また、これを機に新しいサービスを始めた場合は、積極的にアピールしましょう。
お客様にお出しする暑中見舞いには、基本的には次のようなことを書きます。
詳しくは、「書き方」のページで解説していますので参考にしてみてください。
なお、「近況報告」には、営業状況や新しく始めたこと、また、近況報告ではありませんがお客様への感謝の気持ちを綴ってもよいかもしれません。
そして、もし営業時間の変更や休業が続くようであれば、具体的な内容や理由、また、通常営業再開の予定なども書き添えておきましょう。
営業はしていても、お客様の中には感染の不安をぬぐい切れない方もいらっしゃいます。そのため、店舗としてどのような取り組みをしているのか、お客様への協力のお願いなどを書き添えるとよいでしょう。
また、できれば、「短縮・限定的な営業中にも利用してくれたお客様、または応援プランに参加したり、SNSなどで応援メッセージをくださったお客様」にはお礼の気持ちを伝えるもの、「休業・時短営業後に足が遠のいてしまったお客様」には(通常)営業再開のお知らせを添えたもの、など、顧客によって文面を変えるのが理想的です。
さらにいえば、「○○様」と、個人名を入れると、「皆様へ」ではなく「あなたへ」のメッセージとなり、より丁寧な印象を与え、親近感も増すに違いありません。
例1)小売店 新サービスのお知らせを兼ねて
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例2)飲食店 安全に配慮した営業のお知らせを兼ねて
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例3)宿泊業 激励へのお礼を兼ねて
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新型コロナウイルスの感染状況は一進一退。休業要請が解除されても、予断を許さない状況です。再び休業しなければならない事態にならないとは限りません。
そのような場合は、休業期間やお詫びの言葉などを書くようにしましょう。そして、営業が再開したら来店していただけるように、前向きなコメントも忘れずに!
例4)飲食店 休業のお知らせとスタッフからのメッセージ
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いつもなら、定型文で済ませがちな暑中見舞い。最近では、メールやSNSで、という方もいらっしゃるかもしれませんが、今年はぜひハガキでの暑中見舞いを出してみましょう。経営者やスタッフの人柄、お客様への思いが伝わる内容を少し付け足してみたり、みんなの笑顔のお写真を載せたりしてもいいかもしれません。人間味を感じる暑中見舞いが手元に届くことで、明るい気持ちになったお客様がきっと再訪してくださるに違いありません。